★自立課題のつくりかた
こんにちは。生活介護笑(えみ)の福本です。
今日は笑の「自立課題」についてお話します!
自立課題とは、自閉症の方が支援者の指示や手伝いなく、一人で取り組み、「自分だけでできた」という達成感や成功体験を得るための教材です。生活介護笑では、利用者様が自身の力で理解し取り組めるよう、ご本人の興味や得意なこと、特性等を考え手作りしています♪
笑では重度の方向けに自立課題を作成しています。
たくさんあるように見えますが、写真はごく一部です!
(●や◆のマークは作業で使うカードです)
これらはすべて職員が手作りしたものです!
主に材料は100円均一ですが、お菓子の空き箱やダンボール、色紙なども組み合わせて作成しています。
大量に数が必要であったり、壊れたり汚れたりして交換する可能性もある為、
お手軽なダ〇ソーさんにお世話になる事が多いです☆
既製品も良いですが、アイデアと工夫次第で利用者様に合わせた物を作ることができるため、
笑ではほとんど手作りしています。
では最近作成した新しい自立課題を例に
どのようにして作成しているか紹介しますね☺
自立課題の名前「積み木マッチング」
ーーーー材 料ーーーー
かご 100円
長方形ケース 100円
やわらか積み木 100円
お菓子の空き箱 0円(職員持参)
色紙 (笑作業用)
ーーーーーーーーーーー
計300円で作成したこの自立課題では、
色や形が正しく区別できるかどうかを、アセスメントすることができます。
この自立課題を作成する際に気を付けたことは…
①”一目見ただけで(説明がなくても)どのように取り組めばよいのか”がわかるようにすること。
利用者様がわからないと、職員が都度介入したり声掛けしたりして
集中が途切れてしまいます。
また、混乱の原因になることもあります。
②マッチングする(合わせる)色をできるだけ同じ色にする。
笑(えみ)には、積み木の色に似た色紙がこんなにありました💦
青なら何でもいいんじゃないの?なんて思っちゃいますよね?
健常者(定型発達)の方は、少しぐらい違っても同じ青の部類であることが理解できます。
ですが自閉症の方は細部に着目したり、色を強く感じたりと、様々な特性を持っています。
ちょっと色合いが違うだけで、もう全く別の色だと感じてしまう方もいます。
ですから、作成する際はできるだけ色に差が生まれないよう、
同じ色合いの紙を探しています。
それ以外にも、利用者様がけがをしないよう、
尖って危ない部分があったらテープで保護するようにしています。
利用者様の理解度に合わせて提供する
この自立課題は、「色」と「形」2つの情報が入っています。
この2つの情報を理解しないとできません。
一方、1つの情報の方がやりやすい方もいます。
その場合は、こんなパターンも用意します。
こうすると「形」だけの情報に絞られるため
穴に入ればどの色でもOKになります。
ちなみに、空き箱の底に隙間が作ってあるので、
パターン(色・モノトーン)の交換は
いつでもすぐにできるようにしてあるのです☆
自立課題は室内の再構造化と同じで、作ったら終わりではなく
利用者様に合わせて作り替えています。
今回は「色」と「形」の情報をメインにしたものをご紹介しましたが、
他にも「文字」「写真」「数」等の情報をメインとした自立課題も提供しています。
職員の手伝いがなくとも、全て1人で取り組めるような工夫もしていますので
笑に見学にいらしたときには、ぜひ見てみてくださいね☆
※自立課題を作成する際には、ネットなどの情報を参考にしていることもあります。