★ピンチをチャンスにっ!~実行機能困難物語~
日に日に寒さが和らいできました。
日中は暖かさを感じられ、心地よく風を感じながらウォーキングをする日々✨
がしかし…、同時に花粉に悩まされている、あきる野市の生活介護 笑の伊能です。
目が痒く鼻水も止まらない…テッシュと目薬と花粉の薬が手放せません!!
同じ悩みを抱えている方もいるはず…!!
どうか花粉に悩まされている皆様の無事を祈ります✨
本題です!
自閉症の方々が直面している課題の一つに実行機能の困難があります。
【実行機能の困難】とは自分で今やるべきことを決められず、見通しが立てら
れないということです。
たとえば、特に何もやることがないとき、もっと言うと暇なときです。
私たちはそういう時間、スマホアプリでゲームをしたり、喫茶店で時間をつぶしたり、
ここ最近は在宅ワークで休憩時間にyoutubeのエクササイズ動画を見ながら身体を動かす方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そう。こうして私たちは決められた時間の中で予定を立てたり、時間が空いたら臨機応変に行動することができます。
しかし、自閉症の方には臨機応変がむずかしいのです。
急な予定変更…
1月後半。生活介護 笑のご利用者様の中からも陽性者が出てしまいました。
感染拡大防止のため、サービス提供の形を変えざるを得ません。
グループホーム友の利用者様は約5週間、ご自分の部屋で日々を過ごしていただくことになります…。
”臨機応変”はむずかしい…。さぁどうする!!
「普段とちがう」「やることがない」
見通しが立たないことにより、利用者様も不安を隠せません。
トイレに何度も行ってしまったり、ものを投げてしまう利用者様…。
見通しが持てる支援
そこで、笑の職員一同話し合い、友での日中の過ごし方を決めていきます。
10:30ウォーキング
11:15水分補給
11:45手指の消毒
12:00昼食
13:30ウォーキング
15:00水分補給
15:15自立課題
15:45手指の消毒
16:00おやつ
・課題もウォーキングもしっかりやる時間を決めて行動する。
・やるべきことを取り組んだあとは何をするのか次々と流れをつくる。
これを、時間の構造化と言います。
笑で日頃から取り組んでいる自立課題や余暇グッズです。
ビー玉のプットインやボールペンの組み立てなど。
200種類以上ある自立課題の中から個々に合わせて用意!
決まった時間にウォーキングを行うことで、“一連の流れがよりわかりやすくなる”
「散歩をしたら次はお昼ご飯!」取り組んだ先に楽しいことが待っている✨
やることが決まっていなかった1日から予定をしっかりと決めて過ごしていただいた結果!!
トイレに何度も行ってしまった利用者様も、ものを投げてしまっていた利用者様も、やるべきことがあると、ご自分の部屋で黙々と課題に取り組まれました!!
これにより同時に人との接触も大幅に減り、感染リスクを減らす事にもつながりました。
無事皆さん元気に戻られたので、3月より通所が再開✨
生活介護笑のご利用者様の多くは、”待つこと”が苦手です。
具体的にどのくらい待つのか?その間何をすればよいのか?
1つひとつ丁寧に説明し、利用者様が見通しを持って過ごせるよう今後も支援してまいりたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。