★コミック会話
こんにちは!生活介護笑の福本です。
みなさんは『コミック会話』って聞いたことありますか?
コミック会話とは、「話しながら会話を描く」支援技術のことです。
”考えながら話す” や ”時系列に整理しながら話す” など
2つのことを同時に行う事が困難な自閉症の方にとって、
非常に有効なコミュニケーション手段の1つです。
「でも、絵を描くのが苦手なんですけど((+_+))」
そんな方でも大丈夫です!主に描くのは下の3種類だけです。
まずは「いつ」「どこで」の情報を特定してから会話を始めます。
そして実際に会話をしながら絵を描いて、状況を視覚的にとらえていきます。
コミック会話の例
利用者様と面談を行った時に、コミック会話を使ってみました。
内容はある朝、送迎時に他者に対し苛立った声で「うるさい」と言ったことについて。
お話しを聞いていくと、「相手にどうせ聞こえていない」と思い発言したことがわかりました。
(普段の公共のバスなどでは、言っていないとの発言も聞かれました)
その時の状況を絵にすることで、自分はその時どう思ったのか、職員はどう思ったか、周りの様子はどうだったかが見えてきます。このコミック会話により、この方は「周りの人のことは全然考えていなかった」と気づくことができました。また、職員も利用者様がどんなことを考えていたのかがわかりました。
コミック会話のメリット
コミック会話には、沢山のメリットがあります。
会話を視覚的に捉えることで、
①勘違いを避けられる
②時系列で話しやすい
③自分だけでなく相手の感情も読み取れる
④コミュニケ―ションに自信がつき、自発性が促せるようになる
(『見える会話』から抜粋)
などなど。
自分が伝えたかったことが、分かってもらえると誰でも嬉しいですよね。自閉症の方は、気持ちを上手く伝えられない・伝わらないことからコミュニケーションをとることが嫌いになっていき、心を閉ざしてしまうといいます。
でも会話を視覚化することで、その時の状況を整理することができ、自分と他者の感情を学ぶことができるため、会話が楽しいと思えるようになるそうです。
笑ではコミック会話を活用する場面をつくり、
利用者様の自発性を伸ばしていけるよう、支援しています☆
【参考文献】