★続けるって大切ですね
みなさん、こんにちわ。
生活介護「笑」の水野です。
笑は、また再構造化をしました。
ところで… 構造化(再構造化)ってナニ? と思いませんでしたか?
構造化とは
どこで、何を、いつまで、どのようにして、などを
ひとりひとりの障害特性に合わせて、環境を整える工夫の事です。
笑では利用者さんの障害特性や、生活環境の変化に合わせて再構造化を行ってきたのですが、
今回は「今までの構造化」とは、ちょっと違います。
今回の構造化は、室内を2つのグループに分けることになりました。
・ひとつは、主に知的障害を伴う自閉症の方たちのグループ。
・もうひとつは、精神疾患で自立度の高い方たちのグループ。
では、ふたつのグループをどんな風に構造化したか、写真と共にご紹介したいと思います。
再構造化後
こちらが、知的障害を伴う自閉症の方たちのグループが過ごすエリアの一部になります。
自立度の高い方たちのグループと区切る為、半透明のパネルで仕切りを作りました。
仕切りとしての機能だけではなく、外からの光を遮らないようにしたり、車や人などの様々な情報が入って来ないような高さにしたりと色やサイズも工夫して設置してみました。
こちらは、自立度の高い方たちが過ごすエリアになります。
利用者さん同士、言語でのコミュニケーションがとれるため、席を隣同士にすることで気軽に談笑できるようになっています。
荷物を置ける棚も設置したことで、「自分の荷物は自分で管理する」という意識も持ってもらえるようになりました。
再構造化後 (個別)
下の写真に座る利用者さんは、洗面台を使っている方がいたら、その方が「手を洗ってペーパーで手を拭いてゴミ箱に捨てるまで」を見ないと気が済まないという特性があります。
写真の赤い○部分の場所に洗面台があります。
構造化前(写真 左)は、目隠しをすれば気にならなくなるかもと、このようにしていたのですが、
水の音が聞こえると、作業中でも席を立って、洗面台を見に行くことが多くなってしまいました。
そこで、再構造化後(写真 右)に変えてみました。
席に座っている時にも洗面台が見えるように、パネルの高さを調整しました。
たまに背筋を伸ばして洗面台の方を見ていることがまだ見られるも
さて、ここまで今回の構造化の一部をご紹介してきました。
ですが構造化は、「これで終わり」ではないということです。
利用者さんの状況などで、環境を整える工夫を続けていきたいと思います。
続けるって大切ですね。
構造化後の利用者さんの反応は?
室内が大きく変わり、もしかして混乱される方もいるかも…と思っていましたが。
職員が想像していたよりも、利用者さんはあっさりと再構造化を受け入れていただけたようです。
言語でコミュニケーションがとれる方々からは、「このほうがいい」などの言葉も聞かれて嬉しかったです。
自閉症の方たちの様子観察をしていると、ご本人たちの理解が進んだためか「今まで以上に、落ち着かれた様子が見られました」良かったです。
また、再構造化をした時には、ご報告します!
以上、水野でした。