生活介護「笑」で過ごす、ひとりひとりの”余暇時間”

はじめまして!こんにちは!
東京都あきる野市にあります「生活介護 笑」で支援員をしている馬宮(まみや)と申します!どうぞよろしくお願いいたします😌
私は、今年7月下旬より、同じくあきる野市にある「生活介護 笑スリー」から異動してまいりました。異動当初は真夏の暑さが厳しい時期でしたが、今ではすっかり肌寒くなり、店頭には栗や南瓜、さつまいもなど秋の味覚を使ったスイーツが並ぶ季節となりましたね🍂
実は、これまで秋のスイーツはあまり得意ではなかったのですが、最近その魅力に気づき、今では「余暇時間の楽しみ」としてすっかり定着しています☕
そんな季節の移ろいを感じながら、今回は「笑」に通所されているご利用者様の「余暇時間の過ごし方」について、いくつかご紹介したいと思います。
📦紙パック剥がし:慣れ親しんだ工程がもたらす集中と安心
こちらは、A様が余暇活動として取り組まれている「紙パック剥がし」の様子です。
A様は重度の知的障がいをお持ちで、簡単な言葉でのやりとりには理解や発信が可能ですが、支援者との間で解釈のズレが生じると、ご本人の心が揺らいでしまうことがあります。
そんなA様が、以前の通所先で長年携わっていた製紙作業の中でも特に慣れ親しんでいた「紙パック剥がし」を再び体験されたところ、驚くほどの集中力で取り組まれる姿が見られました。
現在は、自立課題やご本人の関心が強い本の提供など、A様のペースや興味に合わせたプログラムを複数ご用意していますが、「紙パック剥がし」は特に穏やかな時間が流れる活動となっています。
A様にとって、慣れた作業や手応えのある活動は、安心感と達成感につながる大切な余暇のひとつとなっているようです。
🎵音楽鑑賞:選ぶ楽しみと聴く喜びを両立


こちらは、音楽鑑賞を楽しまれているご利用者様に提示しているスケジュールの一例です。
この日は「まつだせいこ」と「こいずみきょうこ」の二択から気分に合ったアーティストを選び、カードを職員に渡していただく流れで取り組んでいただきました。
選択肢は日替わりで、「サザンオールスターズ」や「童謡」なども登場します。
選択肢が多すぎると混乱を招くこともあるため、あらかじめ二択に絞ることで、ご自身で「聴きたい音楽」を選ぶ体験を安定して楽しんでいただけるよう工夫しています。
🧩パズル:多様な種類で個性に寄り添う



笑では、パズルが最も多くのご利用者様に親しまれている余暇物品のひとつです。
ピクチャーパズル、ジグソーパズル、型はめなど、ピースの形や絵柄、難易度などが異なる多様な種類を取り揃え、ご利用者様の取り組み傾向や趣向に合わせて選定しています。
「できた!」という達成感が得られる活動として、日々の余暇時間に彩りを添えています。
📝プリント:安心して取り組める“ちょうどよい課題


こちらは「こくご」や「けいさん」のプリントを用いた余暇活動です。
手持ち無沙汰な時間が苦手な方や、余暇時間の過ごし方を自分で見つけることが難しい方には、作業能力の向上を目的とした自立課題とは別に、リラックスして取り組める余暇課題を提供しています。
ご利用者様の理解度に応じた「ちょうどよい難易度」で安心して過ごせる時間をつくることが、支援のひとつの柱となっています。
✏️お絵描き:思考の表現を支える環境づくり


ご利用者様の中には、常に頭の中で何かを考えておられ、それを職員に頻繁に訴えかける方や、空書きで思考を表現される方もいらっしゃいます。
そうした方々には、スキマ時間に筆記用具を提供したり、いつでもペンとノートを使える環境を整えたりすることで、頭の中に浮かんだイメージを安心して表現できるよう支援しています。
描かれたイラストには、その方の世界観や思考の流れが垣間見え、私たち職員にとっても大切なコミュニケーションのひとつとなっています。
他にも…
今回ご紹介した活動以外にも、プッシュポップ、図鑑、ご本人の興味がある画像のラミネート、刺繍、簡単なプットインなど、さまざまな余暇物品や活動を通じて、ご利用者様の「好き」や「安心」に寄り添う支援を行っています。
「生活介護 笑」では、自閉症や重度の知的障がいをお持ちのご利用者様お一人おひとりの特性やご希望に寄り添いながら、余暇の時間がより豊かで心地よいものとなるよう、日々工夫と模索を重ねています。
これからも、日常の中にある“ひとときの楽しみ”を大切にしながら、支援の幅を広げていきたいと思います。
余暇の時間は、ご利用者様の「その人らしさ」が自然と表れる大切なひとときです。
これからも、そんな瞬間を大切にしながら、支援のあり方を一緒に育んでいきたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!


