重度知的障害を持つ方の目標設定の話。
みなさんこんにちは。東京都あきる野市にあります生活介護笑の紙谷です。
自宅アパートの更新手続き中だったりするのですが、今回で3回目となりました。
つまり6年経過したということになります。
引っ越した時、重度障害分野は未経験だったので、6年分経験を積んだということでもあります。
たかだか経験値6年ですが、そんな中で最近考えたこと。
支援を提供していく際の『目標設定』についてです。
もう少し具体的に言うと、
『確実にできるものを設定する。』VS『ちょっと高めに設定する。』
みたいな感じですね。
一般的には後者が推奨されると思いますが、発達障害界隈だと事情が違ったりします。
簡単に言うと、『特性上失敗から学ぶのが苦手。』といわれるからです。
こんなイラスト差し込んでみましたが、決してどちらが良いとか悪いとかいう話ではありません。
さて、このテーマで何を考えていたかという話なんですが、
以下のようなことを考えていました。
『丁寧に整えてできたとしても、初手が私たちの予想で検証すると、本当に本人向きかどうかがわからない。』
みたいなことを言いたかったんだと思いますが・・・。
・・・結局再構造化のプロセスがあるので問題ないかもしれないと思ったりもしました。
前提として利用者様一人ひとり違いますので、どちらが正しいというわけではありません。
特性に合った・・・とは言うものの、いろいろと難しいことがたくさんあります。
・変化に弱いと言われるが、再構造化には変化が伴う。
・合理的配慮が大切だと言われるが、わがままとの境目が分からない。
・いわゆる他害も表現のひとつだが、やはりやってはいけないことである。
とまあ、議論は尽きませんよね。
でも、それが健全だったりするのかもしれません。
今年ももう終わりですね。
来年も利用者様にとって少しでも過ごしやすい環境になるように頑張っていきたいと思います。
最後に一時の同居人、ゴムの木さんを紹介してお別れとします。
知人がアメリカに行ってしまうので、来年1月9日までお預かりすることになりました。
それではみなさん、よいお年をお迎えくださいませ。