自閉症支援の『ルーティンVS柔軟性』
東京都あきる野市にあります生活介護笑より。
重度知的障害、及び自閉症支援の取り組みを発信します。
みなさんこんにちは、あきらめ騎士の紙谷です。
今回はタイトル通りルーティンと柔軟性について書いていきたいと思います。
新しいプログラムを調整する中でそのようなことを考える機会もあったからです。
言葉だけみると相反する物ですが、両方必要だとされています。
ではどのように考え、支援につなげていくと良いのでしょうか?
〇ルーティンとスケジュール
自閉症の人はルーティンの中で生活した方が安心なのでは?という印象を持たれるかもしれませんが、
一見矛盾している話は以下のように整理されていました。
これは・・・難題ですね💦
現時点での解釈は、『ルーティンだけど、ちょっと違ったルーティンを経験してもらう。』
とったことにしておきます。
こういうことかなというイメージで、以下具体例を挙げてみます。
〇自立課題
長いこと同じ課題を提供していたりして取り組み方が本人なりになってしまうものがあります。
毎日ちょっとした変化をつけることが出来たら、その一工夫が実を結ぶかもしれません。
1日1回の提供を2回にしてみたり。
手順書の中身を毎日変えてみたり。
そんな変化も柔軟性獲得につながっていくかもしれません。
〇スケジュール
この活動の次は何をするのか、上から下に活動が進んでいくことを伝える視覚的ツールスケジュール。
毎日毎日同じ並びになっているので、ほぼルーティン化している利用者様もいらっしゃいます。
カードの順番がいつもと違うみたいなことを指摘する利用者様がすでにいらっしゃいます。
この方に対する柔軟性獲得作戦は仕切り直しとなる見通しです。
〇プログラム
一番大きな調整になってしまいますが、スケジュールはプログラムに依存するので、これも工夫が必要です。
『Aグループの1日はこう、Bグループの1日はこう』というものがそれぞれにスケジュールに反映されます。
といった感じの工夫を始めて様子を見ているところです。
プログラムに関しては利用者様、職員共不慣れなことですが、幸い今のところ大きな混乱はありません。
これらの取り組みを続けて、柔軟性の獲得、さらにはよりデマンドに寄った支援の提供に繋がっていくといいなと思っております。
あと2か月くらいは暑いですよね。
みなさま、体調にはくれぐれもお気をつけて。
以上、あきらめ騎士の紙谷でした。