いっしょに笑おう
私達はご本人の特性を理解し、
個別化した活動を大切にします。
生活介護笑では、言語理解やコミュニケーションに困難さをもつといった重度障害者(知的・精神)の特性を理解し、ご本人の「できる部分」「できそうな部分」を職員全員で繰り返しアセスメントします。
そして、作業内容はもちろん、作業量や休憩時間も含めた個別化した活動を提供し、利用者様一人ひとりが自分らしく生き、笑顔になることを目指します。

-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
妹尾) 生活介護笑(えみ)(以下、笑)でサービス管理責任者をしている妹尾将吾です。
笑に異動する前は、2015年1月からグループホーム友(以下、友)の世話人をしていました。2019年8月に友セカンドのサービス管理責任者となり、2025年10月から初めての生活介護への異動となりました。
-続いて、笑での役割や仕事の内容を教えてください。
妹尾) 重度知的障がい者の支援経験がないスタッフも多いため、自立課題の提供・見守り、食事の見守り、生活行為の介助、生活記録の作成、事務手続きのサポートなどを職員が迷うことなくできるようにアドバイスしています。
-自立課題のことを具体的に説明してもらえますか?
妹尾) 重度の知的障害で行動上の問題を抱える人への支援として、障害のある人が始まりから終わりまでを可能な限り自分一人で完了できるよう設計された課題(作業)のことです。まずは、利用者様の障害特性や作業の力、趣向を知るアセスメントを実施して、利用者様が落ち着ける環境をつくり、作業プログラムを提供していきます。
人によっては難易度に変化を加えて能力が伸びていくように支援をすることもあります。また、道具の使い方を覚えることにも役立つこともあります。そして、人によっては難易度を変えたりするとストレスがかかるので、ご本人様の能力に合わせて無理なく行うといった工夫も必要になります。先ほど能力が伸びていくようにと申し上げましたが、できそうな人に対していきなり高い能力を求めずに跳び箱の段を一段ずつ上げていくようなスモールステップを心がけることが多いです。「おお!さすが!飛べましたね。では次は5段あげてみようか?君なら飛べるでしょ?」みたいなことはしないですね。成功体験を積みやすいように支援していくことを心がけています。
アセスメントの結果、ご本人様の「できること」「できないこと」「できそうなこと」のうち「できそうなこと」にアプローチしていきます。
-妹尾さんは、友に異動する前まで重度障害者の支援は未経験だったと聞いていますが、戸惑うことはありませんでしたか?
妹尾) そうですね。はじめの頃は戸惑うことが多かったです。
ほとんどの利用者様に発語がなく、言語でのコミュニケーションをとることが困難であったことに加えて、時として他害行為(行動障害)を伴う利用者様がいらっしゃったことの2つが特に難しいポイントでした。ある程度この仕事に携わっていると分かってくるのですが、行動障害に関しましては原因は様々、種類も様々ありますが基本的には二次障害ですので、支援で防ぐことができることも多いです。
-発語がないとすると、どのような方法でコミュニケーションをとるのでしょう?
妹尾) 利用者様の多くは視覚優位(視覚的学習者です)。なので、絵や写真を見てその理解度が高い人とは絵や写真といった視覚的ツールを活用してコミュニケーションを取ります。
視覚的ツールは職員側が利用者様に伝える際も、利用者様が職員に伝えてこられる際にもお互いの理解を助けることに役立ちます。
ご本人様の理解度によっては具体物を用いてコミュニケーションを取ります。例えば「歯磨き」だったら歯ブラシ(具体物)を見せるといったような形になりますね。
ちなみに文字がわかる人には文字で伝えます。そのあたりはご本人様の能力に応じたコミュニケーションの取り方になります。
そういった理解度を見るにもアセスメントすることが大事になってきます。絵も分からない。写真も伝わらない。具体物も通じない場合は…、まぁ身振り手振り、きっとなんとかなります(笑) ご本人様から発信においては独特のジェスチャーなんかもありますし、利用者様とコミュニケーションをとるにあたって試行錯誤はし続けることになります。

-言語コミュニケーションが難しい利用者様に対して支援の基本理念である「できる部分を増やす」というのは難しくないですか?
妹尾) その点に関して自分の場合は、かつては本人の動きや目線を観察して発語のない利用者様の意思をある程度くみ取りながら支援してきました。広告を指でちぎることが好きな利用者様が急にあたりを見回しはじめた際に「何か欲しいものがあるのかな?」と実際に身のまわりにある物を順番に見せて、ハサミを見せた時に「それだ」ということもありました。ご本人様に発語がなくて教えてくれるわけでもなく、何のヒントもない場合や普段と違う様子の時には直感みたいなものも大事ですが、経験からくるものや先輩から学んだことで意思表示をくみ取りやすくなりましたね。それから、できる部分を増やすことにつきましては先ほども申し上げたとおり、利用者様の「できること」「できないこと」「できそうなこと」をアセスメントして「できそうなこと」にアプローチをかけて、できる部分を増やす支援を展開していきます。住環境や余暇の充実といったことに加えて、「自分でできる」ということも利用者様のQOL向上に繋がると社会福祉法人SHIPは信じていますからね。
-「経験からくるもの」で意思をくみ取りやすくなったというのは、具体的にどういうことなのでしょう?
妹尾) 例をあげて説明すると、重度の方で動作がすごくゆっくりな利用者様がいます。その方は歩くのもゆっくりなのですが、衣服のボタンやチャックの動作もすごくゆっくりなんですね。友に配属になったばかりで経験の少なかった頃は、チャックをあげるのに時間がかかるのを見て、すぐさまご本人のかわりにチャックをあげたりしていました。 ですが、それはご本人のできる部分を勝手に先回りしているのであって、例えゆっくりでもこちらが待つことさえできれば、ご本人のできる部分というのがちゃんと見えてきます。ですから、まずはしっかりと待って、利用者様を観察することができれば、意思もくみ取りやすくなりますし、ご本人のできる部分を増やすことにも自然とつながっていきます。

-さらに、「先輩から学んだこと」とはどんなことですか?
妹尾) それは、とあるアプローチを利用者様に試みた際に3か月くらい粘ったつもりだったんですが、自分としてはまったく効果がでなくて途中であきらめたことがあったんですね。すると、当時の先輩から「3か月で効果あがらないじゃなくて、3年やっても効果あがらないけど、それでもずっとやり続けるくらいの覚悟が必要だよ」と諭されました。正直「マジか」と思いましたが、そのアドバイスのおかげで重度障害に対する理解を深めることにつながり、支援方法や価値観もかなり変わりました。
-妹尾さん自身もグループホーム友を通じて成長したのですね(笑)
妹尾) 確かにそうです。しかし、今ではそれ以上に友セカンドでの経験が大きいですね。その話はここでは語らないですけど。生活行為の介助をとってみても、一つひとつを職員が先まわりするのではなく、できる限りご本人の意思を尊重し、自己決定をできるように心がけています。言葉、ジェスチャー、写真、絵カードなどで方法をお伝えし、それでも難しい場合は私達が見本を見せ、時に手を添えてと段階を経てご本人の「できる部分」を見極めつつ、それを摘み取るのではなく、伸ばせるように支援しています。今回は視覚的ツールのことを述べましたが、これはTEACCHプログラムでいうところの構造化の一環でもあります。視覚的構造化に含まれるもので、主に3つの機能があるのですが、その話は紙谷さん(あきらめ騎士)の動画を見ていただけたらと思います。構造化を用いて支援してみると、重度知的障害、自閉症の人への支援としてとても有効であること。それから構造化も万能ではないということも学びました。Aさんに有効だったことが別の人物Bさんにも有効なんてことは少なくて、ちゃんと個別で考えて支援することが大事です。個別化の原則。あとは職員からの利用者様への声かけは不穏を誘発する音声刺激とされることも多くて、利用者様への声かけはNGみたいな考えの人もいるかもしれませんが、有効な声かけもあります。そこも個別です。個別化が本当に大事だと感じています。QOL(生活の質)という意味では「自分で決めて、自分でできる」というのが重要な要素だと、SHIPではそこをすごく大事にして支援しています。

このインタビューだけで生活介護笑の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

-簡単な自己紹介をお願いします。
紙谷)2022年8月から生活介護「笑」(以下、笑)で生活支援員をしている紙谷一です。
SHIPでは、グループホーム「サクレ江戸川」世話人として5年、就労継続支援B型「エスプリドゥ」サービス管理責任者として3年、生活介護「笑プラス」生活支援員として3年働き、こちらの生活介護「笑」に異動してきました。
また、2021年5月からは、「支援をあきらめ騎士(ナイト)」として、重度知的障害者の支援事例を中心に、YouTubeの「構造化支援チャンネル」で動画の公開もしています。

-SHIPの中でも多様な事業を経験されていますが、現在の重度知的障害者への支援と、サクレ江戸川やエスプリドゥでの精神障害者への支援の違いは感じますか?
紙谷)大きな違いがありますね。一番の違いは「コミュニケーション」だと思います。
精神障害者の方々は、個人差はありますけれど基本的な言葉でのコミュニケーションが可能です。
一方で、重度知的障害者の方々の場合は、言語コミュニケーションが苦手あるいはできない方が多く、何を伝えたいかが簡単には分かりません。いわゆる不適切な行動(引っ張る・叩く・騒ぐ等)を通して何かを伝えようとしていることもありますので丁寧な観察が必要です。
利用者様が受け取りやすい情報のカタチを探り、ツールを作成・活用していくことでお互いに理解できるより望ましいコミュニケーションに近づけるよう取り組みを続けています。

-笑での仕事内容を教えてください。
紙谷)日中活動として運動プログラムと作業プログラムを提供しています。また、プログラム間の空き時間(いわゆる余暇)をどのように過ごすかを工夫したりもしています。
活動中に必要な配慮、または学習して欲しいことなどは、個別支援計画に沿って、利用者様ひとりひとりの学習スタイルにあったカタチで提供できるように努めています。
絵や写真を使ったカードなど、視覚的な情報でのやりとりを中心とし、利用者様が安定して穏やかに日々過ごせるようにと考えています。

支援を行う中で特にむずかしいと思うことは『やっちゃダメですよ』という禁止を伝えていくことです。
言葉が伝わらないという理由も大きいのですが、今までの経験を書き換えていく支援には、とても難しさを感じています。これも時間をかけてあきらめず、ちがうアプローチで伝わる方法を探しています。

-「構造化支援チャンネル」ではどういった活動をされていますか。
紙谷)重度知的障害を持つ利用者様とのコミュニケーション、ASD(自閉スペクトラム症)の学習スタイル、取り組みで活用したツールの紹介など、TEACCHプログラムに基づく構造化支援の事例を具体的なエピソードをもとに、わかりやすく紹介できるよう努めています。
重度知的障害や強度行動障害のある方たちへの支援の現場では、支援のむずかしさに頭を抱えている方々をたくさんお見かけします。そのお悩みを共有しながら、よりよい支援のあり方を見つけていけたら嬉しいです。

-最後に、笑の仕事のやりがい、目標を教えてください。
紙谷)仕事のやりがいは「創造性がある」ところです。
利用者様に自立課題や新しいツールを提供し、試行錯誤をして調整し、期待通りの行動になった時などは「おっ、きちんと伝わったな」と感じます。
仮にうまく伝わらなかったとしても、その人なりの考え方が反映された行動であるということで利用者様への理解が深まります。

アセスメントは専門的な手法のみならず、『その人のことをよく知ること』ですのでそれはそれで十分収穫ありだと思っており、次の取り組みにつなげていくようにしています。
仕事の目標は、「利用者様と共に成長する」です。
利用者様の行動や思考(あくまでも予測ですが)から勉強させていただくことがたくさんあります。利用者様のできることを増やしていくとともに、自分の専門性も深めていきたいですね。

このインタビューだけで生活介護笑の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

-簡単な自己紹介をお願いします。
土屋) 生活支援員の土屋です。
インテリア系の専門学校を卒業した後、建築系の会社に就職しましたが、「人と関わるような仕事がしたい」と思い立って、整体の専門学校に通いました。
整体師、カイロプラクティック師の資格を取得し、約16年間、整体の仕事に就き、その後、別の会社で2年ほど働いてから、SHIPに転職しました。
-事業所での仕事の内容を教えてください。
土屋) 生活支援員として、自立課題の設計、ウォーキングやドライブの同行などをおこなっています。
自立課題は、提供している課題ができている方には、少し変化をつけ似たような課題を提供しています。見本通りにモノをつくる課題では、その見本を毎日変えることで、利用者様が本当に見本を参考にしているのかを確認しています。
はじめの頃は色々と変更することで「不穏になったらどうしよう・・・」といった不安がありましたが、利用者様との接し方や距離感が分かってきて、新たな課題の提供に積極的に取り組めるようになりました。

-仕事のやりがいや、大変なことを教えてください。
土屋) やりがいは、利用者様の成長を感じられることです。
自分が担当する利用者様の特性などを理解し、その人に合った課題を考えたり、自分の支援によって「あ、成長してもらえるんだ!」と感じることがすごく嬉しいです。
利用者のみなさんも最初は警戒していたと思うのですが、だんだん打ち解けてきたと感じますし、受け入れてもらっているようでありがたい気持ちです。
大変なことはやはり「基礎知識がない」ことです。福祉未経験からのスタートで、とくにSHIPはTEACCHプログラムに取り組んでおり、専門的な知識を持つスタッフが多いので、自分の知識不足を日々実感しています。
それでも、そんな先輩たちに教えてもらえる環境のもと、「なぜこのような支援をするのか」に関する重度知的障害や自閉症の特性に配慮した支援の本質を理解することができています。

-支援について分かったとは、具体的にはどういう部分ですか。
土屋) たとえば、カードによる視覚情報の提示です。
話し言葉でコミュニケーションを取れない利用者様が多いので、カードを使ってコミュニケーションを取るのですが、最初はやり方も分かりませんでしたし、実はカードを使うことに自体に疑問がありました。
会話でも理解できるだろうという思いがあり、つい口頭で伝えようとしていたのですが、今ではそれが利用者様にとって負担になっていたことに気づきました。
また、スケジュールによる支援の必要性も理解できました。
「なぜ細かくスケジュールを貼って、全てその通りに活動させているのか」と疑問を抱いていました。でも、利用者様の特性を知ることで、見通しを持てないと行動できないことや、スケジュールがあることで不安が減り心地よい環境になることが分かりました。
「世間一般で言われる丁寧な支援が、本当に丁寧な支援なのか」を考えさせられ、学ぶことができたと思います。

-事業所として力を入れている支援を教えてください。
土屋) 「余暇時間の充実」に力を入れています。
決まった作業や自立課題に取り組むことは得意な方が多いのですが、「空き時間に何をして過ごすのか?」に苦手さを感じる方が多いことが分かりました。
たとえば、「この時間はパズルで過ごしてください」と空き時間の過ごし方を提供したケースがあります。決まった自立課題と違って、『どこを・どこまで』とか、『時間までに・何個やる』ということが分からず、混乱している様子が窺えました。
このように余暇時間の過ごし方は利用者様にとっては過ごしにくい時間であるため、「空き時間」をもっと快適に、リラックスして過ごせるようにと試行錯誤しているところです。

-最後に、今後の目標や課題を教えてください。
土屋) 未経験からこの仕事に就いたので、まずしっかりとした知識を身に付けることが課題です。自分のためだけではなく、知識不足で利用者様にも迷惑をかけてしまうと思うので、これは絶対に必要だと思います。
SHIPでは研修スケジュールが組まれ、勉強の機会を与えてもらえているので、しっかり学んでいきたいです。また、先輩スタッフさんから良い本や研修を勧めてもらえるので、もっと自己研鑽していきたいと考えています。
それとやはり、資格は取っていきたいです。先輩たちにフォローしてもらうだけでなく、介護福祉士などを取得し、自分自身がしっかり支援できるようになっていきたいというのが今後の目標です。
そして、できればこの場所で、この仕事を続けていきたいなという想いがあります。
このインタビューだけで生活介護笑の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

-簡単な自己紹介をお願いします。
井上) 非常勤のパート職として「笑」で働きはじめ、気づけばもう10年近くになります。事業所では、重度知的障害や自閉症のある方々の日中活動のお世話をさせていただいております。
子どもの頃からダウン症の友達や支援学級の先生と触れ合う機会が多く、その先生からは「障害は個性だよ!こんなこともできるんだよ!」と教えてもらいました。そんな経験から、障害者の方をサポートするのは『素敵な仕事だなぁ』と感じていました。
時を経て結婚して、子育てが落ち着いた頃、ご近所の障害のお子さんを持つママ友から「あなたは福祉の仕事に向いている!」と勧められたことがキッカケで、あらためてこの仕事に興味を持つようになりました。
最初のころは「命をあずかる責任の重さ」に怖さもありましたが、もともとお世話することが好きだったことや小さな頃から障害のある人たちから好意を寄せてもらえることが多かったので、SHIPの求人を見ながら「未経験でも思い切ってやってみよう!」と、この業界に飛び込んでみました。

-どのようなシフトで働いていますか? また、非常勤のパートスタッフとしての業務内容も教えてください。
井上) 平日の9:00~17:00までの時間帯で働いています。
笑では、チーム支援の体制をとって利用者様の日中活動をサポートしています。具体的には、6名の利用者様に対して、常勤1名+非常勤2名の合計3名でチームを組んでいます。
活動内容は、「屋内活動」と「屋外活動」に分けられます。屋内活動では、自立課題という個々のスキルに合わせた課題に取り組んでいただきます。屋外活動では、ウォーキングやドライブに出かけます。

-自立課題は自作されているそうですが、どのように作っているのですか?
井上) まずは利用者様ごとに個別のアセスメントをおこないます。アセスメントとは簡単に言うと、できそうなことや苦手な部分をみつけて、支援の手がかりをつかむことです。
アセスメントの結果、たとえば数字の認識ができそうなら、数字に関連した自立課題をつくって取り組んでいただきます。一定の期間取り組んでもらった後、再アセスメントをおこなって、実際にできそうなことが「できる」に変わっているのかを振り返ります。
私はもともと手芸などの創作的な作業が好きなので、自立課題をつくることも大好きな仕事のひとつです。また、この特技を活かして、作業スペースのリフォームや片付けなんかを頼まれることも多く、いつもワクワクしながら働いています。

-片付けなどはどちらかというと嫌煙される仕事のような気がしますが・・・
井上) 本当に片付けが好きなんです。というより家事全般が大好きで、汚れているところや散らかっているところを発見するたびに、「これは、どうやって片付けようかなぁ~」とワクワクしてしまいます。
私は昔から主婦のプロになりたかったので、家事に専念できる結婚生活はパラダイスでした。そして今、その経験を活かせる職場で働けていることも嬉しく思っています。
一緒に働くスタッフ同士、長所を活かして、短所を補い合って、お互いを認め合いながらよい事業所にしていけたらといつも考えています。

-利用者様とのコミュニケーションでも意識していることはありますか?
井上) いつも穏やかでいることを意識しています。本当に、いつも一緒、いつも同じ状態でいようと努めています。
利用者様は自閉症などの特性から先の見通しが立たず、不穏になることもしばしばです。そんな時にスタッフの側が感情的になってはいけません。不穏なときこそ安心できる存在でいることを心がけています。
そして、落ち着いていただいた後は、何が不穏や混乱の原因になったのか、その背景を知ろうと努めています。言葉のない知的障害者の方々の気持ちを汲み取ることも、この仕事のコミュニケーションに欠かせないポイントだと思います。

-最後に、生活介護「笑」のご利用を考えている皆さまへメッセージをお願いします。
井上) お預かりした利用者様が安全に活動できるようにいつも心がけています。事業所全体でヒヤリハットの改善に取り組むなど、安心して過ごせる場づくりを目指して頑張っております。
自分の子どもと関わるのと同じような気持ちで、利用者様の日中活動を誠心誠意サポートさせていただきますので、見学や体験などのご希望がございましたらお気軽にお問合せくださいませ。お待ちしております。
このインタビューだけで生活介護笑の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

-簡単な自己紹介をお願いします。
福本) 生活介護笑(以下、笑)で生活支援員をしている福本あすみと申します。笑がオープンした2014年9月の直前に入社し、それ以来3年半ほど勤務しています。
-続いて、笑での役割や仕事の内容を教えてください。
福本) 利用者様の活動の見守り・フォロー、記録の作成、利用者様のアセスメントのほか、サービス管理責任者のつくる個別支援計画をもとに活動を考え提供しています。
-重度障害(知的・精神)をもつ利用者様を対象とした自立支援課題が50課題ほどあると聞いていますが、例えばどのようなものがあるのでしょうか?
福本) ビーズ通しやボルト締め、バラバラになった部品を組み立てるボールペン組み立てなど課題があります。それから、もう少しシンプルな紙すきの材料になる牛乳パックの紙はがしやシンプルにビー玉を箱に入れていく課題もありますね。職員みんなで考えたものを提供してそれで返ってくる反応を見るのが楽しいです。
-笑の提供する自立支援課題の意味は?例えばビー玉を箱に入れる作業にどんな意味がありますか?
福本) 簡単に言うと利用者様が「好きなことをして落ちつける」ということですね。例えば、Aさんは、ビー玉を箱に入れる感触が好きなんですね。第三者が見るとあまり意味のある行為に思えないものであってもご本人にとっては心地よい手触りであったり、音であったりと好みがあります。実際、以前は掲示物を破ってしまう行為がすごく目立っていたんですけど、そのビー玉入れが定着して落ちつけるようになってからほとんどなくなりました。

-利用者様が主体的に課題を選択しているかどうかはどのように判断していますか?
福本) Aさんにとってのビー玉入れのように、好きな自立支援課題には長い時間でも没頭することができます。そして、ビー玉入れのトレイを自分から取りにきますし、反対に嫌い、やりたくない課題は見向きもしなかったり、ゴミ箱に捨てられてしまったこともあります(笑)
これからは、ビー玉以外にも割りばし入れだったりとか、形状を変えてものを入れるように幅を広げることができたらと思っていて、定着してきたらお住まいのグループホームでもそういうものを使って、見通しのつかない隙間の時間に好きなことをして過ごせるようにつなげていきたいですね。
-ところで、福本さんは笑の中堅職員という立場になると思うのですが、前職の入所施設の経験も生きているのでしょうか?
福本) はい、そうですね。利用者様の障害の重さや支援内容はぜんぜん違いますが、「あえて反応しない支援」や、「利用者様の要求全てに応えていると誤学習につながること」、「声掛けのタイミング」などは、前職での経験が活きています。前職では、経験を積むというよりは毎日をこなすのに精一杯でしたし、だんだんと笑って仕事ができなくなって結局1年半くらいで退職してしまったんです。
-すると、本格的に経験を積んだのは笑に入ってからということですか?
福本) はい、そうなります。また、前職では、主に重度の障害をもつ人としかかかわりがなく、言語能力のある中度の人の支援は初めてだったこともあり、2年半ほど前にオープニングスタッフとして採用された当初を振り返ると利用者様に「申し訳なかったな」と反省する部分も多いです。面談技術もまったくなかったし、利用者様に対して受容が全然できていなかったですし、話の聞き方は相手が話してくることをこっちでさえぎってしまったり、聞きたいことがあったらその場でパッと聞いちゃうとか。

-いわゆる傾聴や受容といったことだと思いますが、今はどのように変わったのでしょうか?
福本) 上司から「動機づけ面接法」という援助技術のレクチャーを受けてから、「そうですね」「そうなんだね」っていうような、あなたの言ってることは「私はわかりましたよ」っていうような受け止め方をするようになりました。なので、活動内容の提案の仕方もやっぱりその方が求めてないのにこっちが勝手にこういうのやったらいいじゃないですかとかいうのもやめました(笑)
相手が受け入れる体勢になってからこっちが初めて提案するっていうのを経験から学んで、そういう順序があると相手も変わってくるんだなっていうのを知ったんです。
-最後に笑で大切にしていることを教えてください。
福本) いかに利用者様の特性を理解して笑顔を増やすかということに尽きます。以前までは、ASD(自閉症スペクトラム障害)をもつ人への支援は、できない部分に注目しがちでした。でも、ASDの特性について学ぶようになってからは、できる部分に注目するようになったんです。そこをもっと伸ばせるような課題を提供することで、少しずつ生活の幅が広がっていく実感が持てて、もっとアセスメントをしていきたいと思うようになりました。
これからも職員と利用者様、みんなで考えたものを提供してそれで返ってくる反応を楽しみにしてきたいと思います。
このインタビューだけで生活介護笑の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。
