🌸生活介護現場から〜失敗しない工夫と成功の喜び〜🌸

‌こんにちは。東京都あきる野市にある生活介護え笑みの松村と申します。
生活介護え笑みは、重度知的障害、ASD(自閉スペクトラム症)をもつ方々が通う通所施設です。

7月にはいりましたね!今年もあっという間に半分が過ぎ、夏本番が近づいてきました。暑さも本格的になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

正職になり、10カ月が経ちました。今回のブログは私の支援の様子を紹介したいと思います。

🌟支援の紹介🌟

私が担当している山本様(仮名)
重度知的障害等をもっています。
1日のスケジュールの中で雨が降っていなければ1日2回のお散歩にでかけています。

作業でも微細運動(手や指などの小さな筋肉を使った動きのこと)を取り入れた3つの課題の他に自席から室内を一周しながらキャラクターのカードをマッチングさせていく室内運動も行っています。

座ってしまうと袖を触りなかなか動けない山本様。山本様のデマンドを考えてみました。

✨マックに行きたい✨好きなだけ袖を触っていたい✨デマンドを考えると、平均寿命も短いことや昨日出来ていたことが今日できなくなることがあると聞き、一番は元気でいる事が大切!体力の維持ができるように次のような支援を考えてみました。

もともと取り組んでる室内運動を再構造化(取り組んでいるものを見直し、より効果的な形に再編集すること)をして上半身を使う運動を入れてみました。それまで行っていた運動に3カ所、新しい貼り付け場所を追加しました!背筋を伸ばして貼る場所を2カ所しゃがんで貼る場所を1カ所です✨

この取り組みを始めた時は、なかなか新しく増やした場所に慣れず通り過ぎたり拒否をして受け入れてくれませんでしたが、半年がたち流れを覚えてきてくれたようです。

最近はニコニコ歌を歌いながら背筋を伸ばして貼り、しゃがんで貼り、また背筋を伸ばして貼るができるようになり、上半身の運動に毎日取り組んでくれています😊

 


💗成功の体験が大切💗


なぜ新しく始めようと思わなかったのか(・・?

山本様は新しい環境が苦手な性格で、流れで活動を覚えて学んでいく方です。

緊張や不安で取り組めなかった場合、失敗の経験になってしまいます。

失敗するとなかなか取り組みが覚えられず、自己肯定感が低下し取り組むことがいやになってしまいます。

こうした理由から新しくはじめるより、慣れている動きで安心して少しずつ新しいことに取り組めるように、上半身をつかう運動をプラスして支援してみようと思いました。

小さくても成功体験は喜びを感じられるだけでなく、意欲の向上、職員との信頼関係の構築、情緒の安定等作ることができ大切な体験です。

 

 

 

 

 


💡この支援を通して感じたこと💡


この支援を通して日々の運動で健康維持につながるだけではなく山本様はどんな人か❓を知ることもできました。

・活動の流れを覚えるまでに時間がかかるが受け入れてくれること。

・1つの場所で活動するより動きながら活動を行ったほうがスムーズに覚えられること。

・一度覚えたことは忘れず続けられること。色々な山本様が見えました🤩

日々、利用者様と過ごす中で、何にこまっていて何が必要なのかを利用者様の立場になって考えながら支援を考えています。

小さな気づきも大切にしながら、これからも一人ひとりに合った支援をしていきたいと思います。

長くなりましたが最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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