人として成長できる仕事!それが重度知的障害者支援!前編 〜その人のことを知る〜

こんにちは。生活介護 笑の伊能です。
ここ最近、虐待のニュースがテレビでよくやっていますね。

事実無実にかかわらず、お子様の心身の傷が心配です。

大人になっていく上で、過去のトラウマは記憶に残ってしまうものです。PTSDにより生涯、何事にも自信を持てず、生きづらさを感じてしまう…。なんて二次障害にもなりかねません。
どうか、少しでもお子さんが、親御さんが安心して過ごせるよう、再建してほしいと強く願います。
ニュースを見ていて、感じたのは
『福祉の仕事をしているすべての方々が他人事ではない』ということです。
・職員体制が…少…な…
・業務が多くて…大変…

・相談しづらい…皆忙しそう…

福祉あるあるなのか仕事あるあるなのか…
仕事ってイソガシいですよね!!
職場の環境が大事なのは周知の事実です。疲れやストレスの矢先が、支援を必要としている利用者様にぶつかってしまえば本末転倒です…。
 
 
 
 
 
 
 
生活介護 笑では重度知的障害をもっている自閉症の方が多く利用されており、強度行動障害を持っている方もいます。不安なこと、辛いことを”ことば”で適切に伝えることができず、ヒトやモノに当たってしまったり、じぶんのことを血が出るまで叩いてしまう…
支援者としては”冷静さを保つ”ことに徹しますが、私たちも人間です。やはり苦しいですし、”なんとかしてあげたい”と思います。自傷される日が続いたり、叩かれる日が連日続くと、ため息をついてしまうこともあります。痛いですし怖いですし(~_~;)
すぐに解決策を!っていう風に、何も分析せず改善策を考えても大体上手くいきません…。悪循環で余計辛くなります(⌒-⌒; )
そうならないためには、何が大切かと問われれば、私たちの答えはただ一つ。
 
 
 
【その人のことを知ること】
そのためにアセスメントをたくさんとります!(例えば、どこで暴れてしまったのか?何をしている最中?普段と違うことはあったか?などなど)
細かな出来事を一つひとつ振り返ります。
【その人のことを知る】ことができれば、あとは”工夫”です。その”工夫”が【構造化】であると考えています。
逆を言えば【構造化】から始まるということは無い!ということです!まずは、自分(支援者)の目で、何度も利用者様の行動を見ること!
 
 
 
とある利用者様が取り組んでいるこの課題。
 
 
彼は、簡単な言葉でのやりとりができ、作業以外にも電卓を使って計算することもできます。彼は、シャーペンを使って答えをプリントに書き込むのですが、シャー芯ケースの中身が少なくなると、『足りない足りない!』と訴え、職員に補充の要求をします。そこまでは良いのですが…

 

芯を10本追加しても、20本追加しても『足りない足りない!!』しまいには予備分を全部入れて40本入れても『足りない足りない!』と訴え、要求が叶わないと、机に肘打ち連打をしてしまいます。
納得がいかないと、最終的には壁に排尿をしてしまう始末…

 
 
 
これらの行動に対して・・・
『机を叩いてはいけません!』『壁におしっこしてはいけません!』
というところにどうしても、考えが先走るかもしれません。
ここばかりを見てしまうと、利用者様にとっても支援者にとっても問題解決が進みません。
お互いにストレスが溜まる一方です…。
今回の場合、不穏行動を見るのではなく、シャーペンの使い方を見るのです。
 
うーん。
・そもそも”多い” “少ない”をどのように判断しているのかな?
・シャー芯のケースの中身って”見えにくい”よなぁ。
・本人にとって使いやすいのかなぁ?
 
あっ!!鉛筆にすれば良い♪とすぐに考えましたが、結果、鉛筆が少し丸くなると、何度も何度も削ってしまい活動に集中できず…
ご本人もイライラが募り…机叩きを開始…!改善策に先走った結果、大失敗…。
ごめんなさい(^◇^;)
 
 
 
“使い方”ルール…そして変更をどのように伝えたら良いのでしょう?
うーん…。
 
 
 
ということで、続きは次回!
 
人として成長できる仕事!それが重度知的障害者支援!後編
〜その人の◯◯を活かす!〜
 
1か月後、またブログを更新いたします!
◯◯に入る2文字はなんでしょう?お時間がある際に、何となく考えていただけると幸いです♪
 
 
乞うご期待!

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