★言葉はわかると思いますよ 答え合わせの回

生活介護 笑 篠田です。

 

今回は7月のブログ更新でお伝えした自立課題の運用結果を発表したいと思います。それだけでは寂しいので結果についての感想も書きたいと思います。(前回ブログ詳細)

絵・写真と言葉のマッチング

 

 

 

絵・写真と言葉のマッチングの運用結果ですが・・・

 

 

 

 

前回のブログで対象者だったAさん(言葉は話すが単語のみ)は、写真でも絵でも言葉を合わせる事が全てできました!!

しかし、日にちを変えて行ってもらうと、最初の5個は合わせられましたが、後の5個は絵や言葉を見ずに適当に合わせていました。

そこから発見できたことは・・・

①マッチングはできたが、日によって結果にバラつきがある。

②バラつきの原因は、言葉と絵を合わせる、マッチングする意味(理由)がわからない or 言葉と絵が実はよくわからない・・・?

以上のような事がわかりました。

課題の出来にバラつきがある原因がはっきりとしないので、別の課題を作成(再アセスメント)して原因を見つけていきたいと思います。

 

 

 

同じ課題を他の利用者様にも運用しました。

言葉は話すが単語のみの人(前者)、簡単な会話が成立する人(後者)に実施しました。

 

 

前者3人、全員合わせる事ができませんでした。

しかし、何かを貼るのは感じ取れたのか、絵のカードに言葉のプレートを間違っていても貼っていました。

 

 

 

 

 

 

後者は4人、全員合わせる事ができました。

1人の方は言葉のプレートがバラバラな状態だと選べませんでしたが、全て見えるように机に並べると合わせる事ができました。

 

 

 

 

以上の結果を踏まえて、いくつか発見がありました。

言葉は話すが単語のみの人は実際の物を見てその名前をいう事ができる(リンゴを見たなら「リンゴ」)が、文字の理解までは難しい様子。(絵と文字がマッチングできなかった為)

簡単な会話が成立する人は文字の理解が高い傾向。全員マッチングできた為)

上記の発見した事を考えていくと、

説明をされる時の基本的な伝わりやすさ(わかりやすさ)は下記のように感じました。

※個人により差があります。

実物>写真>絵>文字(単語)>文字(文章)

 

 

 

ここで思い出したのは【自閉症との関わりは自分が知らない言語を持った人達との会話(関わり)とよく似ている】です。

例えば、英語を知らないでアメリカに行ったら、言葉よりも写真や絵、ジェスチャーで説明された方がよく理解できると思います。

そんな事を実感させられた結果でした。

 

 

 

 

 

利用者様に合った、それぞれが理解できる手がかりを、自立課題やスケジュールに組み込んでいけると、お互いに過ごしやすくなるように思いました。(対象者A様なら写真と声掛けで伝えていく)

 

再アセスメントができたら、またブログで報告したいと思います。

 

 

 

 

 

 

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